自作からプロに依頼してここまで変わる！Kindle本の表紙デザインBefore & After

Kindle出版が手軽になった今、個人で本を出す人がどんどん増えています。

でもその分、「表紙のデザインがいまいちパッとしない…」「せっかくの中身が伝わらない…」
そんなお悩みがあるかもしれません。

今回はそういったご要望をまさにクリアしたのではないか？！という制作実績のご紹介です。

ご依頼いただいたのは、幼児〜小学生向けの英語学習ブック。
クライアントさまがご自身で作られた表紙をベースに、
「かわいく楽しくが伝わるデザイン」

さらに、「オシャレな部屋にあっても違和感のない本」「ママにも好印象なデザイン」
というご要望で、ご相談をいただきました。

【Before】自作デザインに感じた物足りなさとは？

まずはこちらがクライアントさまご自身で作られた表紙。
これはイラスト素材も含めて、Chat GPTを使用して生成されたとのこと。

かわいらしいイラストや色使いも工夫されていて、やさしい印象が伝わってきます。
しかしこのままだと、Kindleストアのサムネイルで並んだときに存在感が弱く、情報が伝わりづらいのではないのか？という懸念があり、以下を競合とするKindle本と想定したとき、大手の出版物も並んでいます。

「この中に混ざっても負けないインパクトも欲しい！」
そういったご要望がありました。

はじめに

クライアントさまから参考イメージを共有いただきました。

どれも海外テイストですが、周りにイラストを散らした賑やかなイメージです。
そのイメージはすぐ取り入れようと思ったんですが、左から2番目のノートを背景にしているのが、僕は特に良いなと感じました。

英語学習に関係性のあるデザインを取り入れるのに良さそうです。

今回意識したポイントは次のとおり。

【After】「かわいく楽しく」が伝わる世界観

納品したデザインがこちらです。

イラストで世界観を作る

かわいく楽しくの世界観をどうするか？今回この件に関しては愚問ですね、
この本の内容にはかわいいイラストが各ページにあって、アルファベットの頭文字から始まる英単語のイラストがレイアウトされています。

このかわいいイラストを使わない手はありませんね！
デザインにおいて、イラストの力は強力です。

独自性を出す

独自性としては、使えるオリジナルイラストが沢山あるので殆ど担保されていると言えるんですが…レイアウトなどで、デザインの工夫も考えます。

「ABC WORK」がメインタイトルです。
そこを一番はっきりと伝わりやすく大きく配置しました。
まず目に入るよう、インパクトを感じてもらいたい部分です。

これらを一塊と考えて、明るい印象のデザインになるようまとめました。

デザインの統一感と遊び心

そのほか、周りのあしらいや情報部分について。
使用するデザイン要素にはなるべく意味を含めたいと思っています。

白いノートの背景を利用して、ペンで書いた風の落書きを散らしたり、「幼児〜小学生…」タブシールの見出しを作ったり、学習ノートに関係性のあるあしらいを用いました。

以下の情報部分もシール風だったり、付箋を貼ったイメージにして工夫しました。

使ってくれるママや子供たちがどう感じてくれるかな？
常にそういう目線で考えています。

配色バランス

正直、色数が多いとデザインとのバランスを整えるのが難しいです。

ほとんどのデザインでは、色数を絞って（ベースカラー・サブカラー・アクセントカラーのように）考えるのですが、今回はフルカラーのイラストを散りばめて「かわいく楽しく」な印象を持ってもらうことに振り切っています。

目移りしやすい情報量が多いデザインではあるのですが、イラストに合わせたやさしい色味で統一しています。

おわりに

今回のデザイン、結果的にクライアントさまにもとても喜んでいただけました。

Kindle本の表紙は、おしゃれなだけではなく、手に取ってみたくなるような伝わる設計が大事ではないかと思っています。
特に競合が多いジャンルでは、数秒で判断されるからこそ、情報の強弱やレイアウトにこだわる必要があります。

「表紙、これでいいのかな…？」と迷っている方は、ぜひ一度プロの目線を取り入れてみてください。
見た目だけじゃなく、「売れるデザイン」のヒントが見えてくるかもしれません！

表紙デザインご依頼について

スウィフトデザインでは表紙デザインも承っています。
ぜひお問い合わせよりお気軽にご相談ください♪