ロゴって、そうそう1発で決まるものじゃないのよ。
そうわかってはいても、8案出して全部ボツは、正直なかなかシビれる展開でしたね…
でもやっと、「これ、めっちゃいいですね!」とクライアント様の声が弾んだ9案目——。
この記事では、試行錯誤の連続から見えた「選ばれるロゴ」の共通点、
そしてプロとして大切にしている向き合い方について、リアルな実例とともにお話しします。
こちらのロゴに関連するWEB制作の記事もありますのでぜひ以下をご覧ください♪

依頼内容とご要望の背景
今回ご依頼いただいたのは、株式会社 橋本商会様のコーポレートロゴデザイン。
業務内容は、車両管理・整備・保険・レンタカー事業など。日本全国展開でありながら地域密着型でもあるとても誠実な企業様です。
ご要望としては、
- お客様に信頼される誠実な印象で
- 長く使えるシンプルなデザイン
というものでした。
最初に8案出しましたが…
以下のように、まずは「橋本商会」の会社名は固定で、ロゴマークのバリエーションをご提案しました。それぞれ白黒背景、ロゴマーク配置も統一したバリエーションにてご提案。
今回WEBサイトも一緒にリニューアルされると言うことで、テーマに「最高のサービス」と言うキーワードがありました。事業の柱は4軸展開。

シンボリックなHSモチーフを使ったもの、円形で安定感を意識したもの、柱や安定感をイメージしたものなど、バリエーション意識したラインナップです。ロゴマークデザインとしては合計8案。
でも、返ってきた言葉はこうでした。
「どれも悪くないんですが、決め手がないかなあ〜」
どこか、ピンとこないという印象。
もう一歩踏み込んだ「橋本商会らしさ」が欲しいとのこと。
9案目で原点に立ち返る
改めて、ロゴデザインする上でのアプローチの仕方、背景に立ち返りました。
- どんな想いでこの会社は創られたのか
- 地域の人たちに、どう見られたいのか
- 社員や現場の方が誇りを持てるロゴとはどんなものか
その上で、シンプルで力強く、かつ見た瞬間に「信頼できそう」と思えるデザインを目指して、再提案。
9案目にしてようやく届いたのが、こちらのロゴです。

選ばれたロゴに込めたこと
このロゴは、会社名の頭文字「H」をモチーフ。
「橋」ブリッジのフォルムと、どっしりとした土台=信頼感・安定感がベース。
テーマ「最高のサービス」=マークを上下ひっくり返すとNo.1と見えるフォルムとして作成。
会社名もアルファベットにしてトレンド感・グローバルも視野に入れたデザインとしました。
アプローチとしては、シンプルに無駄を削ぎ落とした中にも、安定感や信頼感を感じさせる形状にしたいという意識でした。
今後の発展性や時代に合わせて柔軟に変化できる企業というところまでイメージしています。
制作後の感想
どれだけ丁寧にヒアリングをしても、「これだ」と言ってもらえる案に一発で辿り着くことは中々難しいことです。
でも、そのもう一歩を諦めないことで、クライアントとの信頼関係も生まれます。
コーポレートロゴ制作は、単なるデザイン提案ではなく、
「一緒にブランドを育てる」といった意識が大事だったのではないかなと思います。
ブランドやビジネスの「顔」となるロゴ、妥協せずご一緒に作りたい企業様・店舗様、ぜひお気軽にご相談ください♪

